糸萱かぼちゃ 六次産業化に向けてVol.4

こんばんは。

地産地消料理研究科の中村恭子です。

今週から糸萱かぼちゃの六次産業化に向けた取り組みの一環として重要な販路についてのお話です。
まずは現状の販促活動とそれについての今後の課題をお伝えいたします。

糸萱かぼちゃの販売は信州伝統野菜となってから昨年まで売上のメインとなるものから順に
①注文受販売
②直売所(糸萱かぼちゃの生産者でもありオーガニック農家ポニーハウスさんにて)での販売、
③イベントでの販売
④生産者個人による販売
以上の4つが主でした。

今年度の生産者組合総会での会計報告では利益が出ているものの、
組合発足から3年間、県の「元気作り支援金」という補助金を利用しているために
申請した活動資金の補助金で補填されない金額分は代表、副代表の自己資金持ち出しとなっており、実際には赤字の運営が続いています。

多くの補助金が同じようですが、「元気作り支援金」も申請額に準じ、かかった費用に対して、補助金規定の歩合で支払うという形です。
また補助金は、実際にかかった費用に対して精査され支払われるため、先にお金を立て替える必要があるのです。
(個人的見解ですがこうした制度には私としては理不尽を感じています。それについてはまた改めて)

糸萱かぼちゃ生産者組合においては支援金の不足額だけでなく、注文受販売についても生産者組合の島立代表、湯田坂副代表がFAXで受注したものを各生産者のお宅をまわり集荷して配達するということを、3年間無報酬で行ってきました。
また、たった1キロ、2キロの注文でも地元であればと、配達に回っていたというのには驚きです。

しかしながら、集荷、配達だけでなくお二人も一生産者でもあり、また組織として運営している生産者組合は、会計事務処理など様々な執務もあり、これらはほぼ全て現状では代表、副代表が行っています。

お二人のご負担はさぞやと思われますし、またそうした状況では販売を続けていくことも難しいと思われます。

続いて直売所の問題です。
場所は都内にも野菜の出荷を手掛けるオーガニック農家ポニーハウスさんです。
こちらでは、販売所に常駐しなければならない人員の問題があります。
ポニーハウスさんのスタッフの方々は皆、畑の作業もしているために販売所に常駐することは難しいのです。
直売所とするからにはそうした人員を確保するか、または別の手段を考えなければならないのです。

売上のメインではありませんがPR活動の一環で、イベントでの販売があります。
イベントでの販売は県内の他、遠くは都庁や銀座まで赴き販売してきました。
ただし、遠征した場合、交通費等が発生し(人件費はもちろん未計上)売上金額から諸経費を引くと販促としては望ましくはありません。
PR活動として赤字でも良いのか、また、遠征してPR兼販促活動を行うメリットについて検討し直す必要があります。

生産者個人の販売については、知人への販売が中心です。
個人の販売に限らずですが、かぼちゃとともに種も流通することで
糸萱地区以外で作られたかぼちゃを「糸萱かぼちゃ」として販売されてしまう、というおそれがあります。
(同じ種でも、糸萱かぼちゃといえるのは、鉄山跡地である糸萱地区の土壌が生み出すもので、他地域では同じようには栽培できません。
また、糸萱地区においても、栽培に適した場所というのがあり、日当たり良く水はけの良い場所でなければならないのです。昔から土手かぼちゃが美味しいというのには、日当たりの良い傾斜が水はけよくかぼちゃの栽培に適していたのでしょう)

このように今までの販売ルートはいずれも大きな問題を抱えており、
今年は糸萱かぼちゃの六次産業化への取り組みとともに販売ルートの見直しも考えていかなければ、生産者組合存続も危ぶまれてしまう状況なのです。

次週はその解決策。
先日行われた糸萱かぼちゃ生産者組合総会で決まった販促方針をお伝えします!

それでは今週も
週に一度はベジタリアンライフを!
美味しく、楽しく、快適なからだづくりのために〜